「PTA役員」と聞くと、
なるべく避けたい、負担の軽い役に就きたいと考える人も多いかと思います。
シンガポール日本人学校でも日本と同じようにPTAがあるんですよね。
各校独自のルールがあるPTAですが。。。
「シンガポール日本人学校のPTA役員決め」は、私にとって驚きの変わった決め方でした!
それは、、、
全会員による「投票選挙」です!
この記事では、
- PTA役員を決める投票選挙がどういうものなのか?
- PTA以外にもある保護者の仕事について
分かりやすくお伝えしていけたらと思います。
これから初めて経験される方の参考になりますように(^^)/
※シンガポール日本人小学校は2校(チャンギ校とクレメンティ校)あります。
うちの子達はチャンギ校に通っていました。
細かい部分に違いがあるかもしれませんが参考にしていただけたらと思います。
PTA役員選挙の流れ
2学期に入ると役員選挙の季節。
まず、10月頃に立候補を募ります。
この選挙は、
- PTAを主導していく四役
- 各委員会の委員長・副委員長
といったPTA活動を引っ張っていく役職を決める選挙です!
立候補の出た役職は埋まっていきますよー。
※役のない委員(選挙管理委員・GA委員)は新年度の4月に立候補の場があります。
【PTA四役】
・PTA会長
・PTA副会長
・書記
・会計
【PTA委員会の委員長・副委員長】
・選挙管理委員会
・GA委員会(総務的なお仕事)
・アルバム委員会(卒業アルバムの製作なので5年生保護者間の投票で決まる)
【PTA委員会の委員】※委員は新学期の始まる4月に立候補募集
・選挙管理委員
・GA委員
どこの学校もそうかと思いますがやはり副会長や副委員長は、より人気がありましたね。
この立候補の後に「まだ空いている役職を決めていく投票選挙」に移っていきます!
投票選挙ってどういうもの?
投票で決めると聞くと、ちょっと怖い気がするかもしれません。
見ず知らずの人に投票するの?ってね。
日本だと保護者が教室に集まって決めるパターンが多いでしょうか。
なかなか決まらず嫌な空気が流れたり( ゚Д゚)
全員でジャンケンになったりとか。。。
揉めたりすることもありますよね(>_<)
シンガポール日本人学校の投票選挙は、
集まることもないのでトラブルにもならず穏便に決まるんですよ(^^)/
入れ替わりの激しいシンガポールならではの方法です!
私の場合、日本でのPTA役員選考の方がスムーズに決まらないので気が重かったですね(-_-;)
投票選挙の手順
①まず、候補者名簿が全員に配付されます(※1)
②1~5年生の全保護者による無記名投票が行われます。
名簿の中から4名を選び、投票をします。
必ずしも4名でなくても、1~3名を投票してもOKとなっています。
(※1)候補者名簿から外れる免除者についてまとめた記事はコチラ☟
注目されるのが日本人小学校に在籍している期間
ここで一番見られるポイントとなってくるのが「在籍期間」
どれだけ日本人小学校に在籍しているか、です。
例えば4月に入学した1年生。
名簿配付は10月頃ですので、在籍期間は「6ヵ月」です。
同じく1年生の時から在籍している3年生だと「2年6ヵ月」になります。
名簿の情報は「名前」と「兄弟の学年」あとは、この「在籍期間」くらいなもので。
だから違いは「在籍期間」くらいしかないんですよ。
みんなが名簿の何を見て投票するか、と言いますと。
大多数の人が在籍期間の長い人に投票します。
在籍1年未満の人はゴロゴロいるため、まったく目立ちもしません。
だからシンガポールに来たばかりで大役に選ばれるなんてことは、ほぼありませんので安心してくださいね!
それが在籍「2年6ヶ月」になってくるとちょっと長いという印象に。
より選ばれやすくなってくるんですね。
だから在籍が長い人は、選ばれる前に立候補する人が多いですよ!
何の役職になるか分からないよりも立候補した方がいい、という考えですね。
正式に全役職が決定!
選挙後は得票数1~70位までが発表されます。
そして1位の人から、下記のまだ空きのある役職へ①から順に決まっていく仕組みです。
【PTA四役】
①PTA会長
②PTA副会長
③書記
④会計
【PTA委員会の委員長・副委員長】
⑤選挙管理委員会
⑥GA委員会(総務的なお仕事)
●アルバム委員会
↑
アルバム委員だけは特異で、5年生の保護者による投票で5年生の中から選出。
その後、話し合いなどで委員長・副委員長が決定する。
年度末である3月には多くの人が転校していきます。
とにかく転出者が多いため70位までも発表があるんですよ。
次点者をしっかり確保できるようになっています。
PTA以外にもある保護者の仕事
実は、日本人学校に通っている保護者が担う仕事はPTA以外にも。
以下の2つがあります。
●通学バスを取り仕切る「バス運行会」というものがあります。
地元のバス会社と小中学校の委員で運営しています。
小中ともにバス委員長、副委員長、バス1台につきそれぞれ責任者(バス委員)がいます。
委員長、副委員長はバス二役と呼ばれ、立候補が出ない場合は11月の四役委員長選挙と同時にあわせて選ばれます。
●日本人会の社会貢献活動部委員
日本人学校に通っていれば全員が日本人会の会員です。
バザーや企画の運営など日本人会の行事の実働になります。
これらの委員をやってもPTAの仕事と同等の経験とみなされるんです!
あとは中学生のお子さんがいる場合。
日本人学校中学部の方でPTA四役やバス運行会の委員をすると、これも同等の経験とみなされます。
図にすると、こちら。
↓
日本人学校小学部PTA役員
|
日本人学校中学部PTA四役
|
日本人学校小中バス運行会
|
日本人会の社会貢献活動部委員
このように相互関係があるので、つまり!
どこでどの役員をやっても無駄にはならないようになっているんです!
役員をすることで得られる免除についてはこちらの記事でどうぞ☟
まとめ
シンガポール日本人小学校の投票選挙と保護者の担う仕事についてお話しました。
入れ替わりの激しいシンガポールでは、集まって決めたとしても転出者が多いので(-_-;)
投票選挙に替わる方法はなかなか無いです。
長年、改良を重ねてきている最も平等な投票方法かと思います♪
選挙があるということで自分はどうしようか、考えることになりますよね。
- PTA会長に立候補するリーダーシップのある人
- 投票選挙で選ばれればやりますよ、というスタンスの人
- 四役・委員長になるのを避けるため、委員を早めにしておきたい人
本当にさまざまな人がいますよ!
ご自身のタイプを踏まえて、
- どのタイミングで役員をしようかな?
- どの仕事が興味をもってできそうかな?
と今後のことを考えるきっかけになれば幸いです♪
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
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